<メディチ家礼拝堂> ミケランジェロによって1521年から1534年にかけて設計・建築された、サン・ロレンツォ教会の新聖具室。当時力をつけてきていたメディチ家の要請で、メディチ家のメンバーを祀る礼拝堂として考案された「君主の礼拝堂」を含む建物群。 ブルネレスキによって確立されたルネサンス建築のすっきりした内装の礼拝堂には、ネムール公ジュリアーノの記念碑&「昼と夜」、ウルビーノ公ロレンツォの記念碑&「黄昏とあけぼの」、「聖母子像」といったミケランジェロの作品が置かれています。この3つの彫刻群の並べ方などから、ミケランジェロの宗教観(地上の栄光は過ぎ去るものであり、精神性と信仰のみが人々の悩みを取り除いてくれる)を垣間見ることもでき、ミケランジェロを知るためには欠かせないスポットとなっています。 <バルジェッロ美術館> 1255年に周辺の建物を統合して建設の始まった総督の宮殿。その後も時代を追って拡張改築が重ねられています。1300年代半ばには司法庁の本拠地としても利用されていました。コジモ1世の時代には司法の要として機能し、死刑執行所としても利用されました。1865年に国立美術館として開館し、メディチ家由来の武器コレクション、ヴェッキオ宮殿の500人広間にあった彫刻などを含め14-15世紀の彫刻コレクションなどが展示されていました。徐々にウフィツィ美術館所蔵の大理石、ブロンズ像作品なども移管されます。 ミケランジェロの彫刻作品を数多く収蔵することでも有名なこの美術館では、ミケランジェロの若い頃の作品を堪能できます。 バッカス(Bacco:1497)は22歳のときの作品でまだ宗教的な影響を強く受ける前の俗的な題材をテーマにしたもの。円形大理石浮き彫りのトンド・ピッティ(Tondo Pitti:1504)は一部未完ですが、聖母とキリスト、洗礼者ヨハネが描かれています。他にはダヴィデ-アポロ(David-Apollo:1530)、ブルータス(Bruto:1539)など。 またミケランジェロの影響を受けた後世の彫刻家たちの作品も展示されています。